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2016/02/03 「東アジア若手人文社会科学研究者ワークショップ」


 2016年2月3~4日に「東アジア若手人文社会科学研究者ワークショップ」が開催されました。
 本ワークショップは、2011年度に京都大学と南京大学との間で始まった京都大学・南京大学若手研究者共同フォーラムの第5回ワークショップであり、「東アジア若手人文社会科学研究者ワークショップ」と題し、国外参加者 も従来の南京大学に限らず、上海交通大学、台湾大学、中央研究院などへも広げ、参加分野についても、社会学や人類学が中心であったのを哲学、歴史学、文学の若手研究者にも積極的に参加してもらうことで、名実ともに幅を広げました。
 第1日目(3日)は、研究報告会「境界から観える東アジア」を行いました。報告会は「第1部 移動する人と境界」「第2部 小さな中心から観る東アジア」「第3部 思想・情報と境界」という構成をとり、別々の地域、集団、事象について研究している若手研究者たちが「境界」「小さな中心」といった概念から自身の研究だけではなく、他の研究者の研究との接点も再考する場となりました。
 第2日目(4日)は、討論会「学知と地域・国家・社会を考える」を行いま した。本センターの中山大将助教が、論題提起者となり、「研究者はいかにして20 世紀的枠組みを乗り越えられるのか?」「人文社会科学研究の最大の支援者は国家なのか?」「市民社会といかにコミュニケーションをとるべきか?」という論題について参加者が討論を行い、同じ東アジアを生きる研究者同士としてどのような問題意識を共有しているのかを探りました。
 報告者など以外の来場者も含め5ヶ国9機関および一般市民36名が参加しました。
 このほか、両日とも評者には研究紹介と称して短い時間で自身の研究について紹介する場も設けることで、参加者同士の相互理解が促されました。また、ワークショップ最終日翌日には国外参加者を中心にあおぞら財団を見学し、西淀川公害問題についての理解を深めるとともに、現在深刻化しているPM2.5問題などともひきつけ活発な意見 交換が行われました。

【参考情報】
開催日時: 2016年2月3日(水)10:00-18:00、4日(木)09:00-12:00
開催場所: 京都大学稲盛財団記念館 大会議室
プログラム:
◇2月3日 個別報告会「境界から観える東アジア」
第1部 移動する人と境界 10:15~11:45
顔杏如(台湾大学)「戦前における「中間層」の日本人女性の「越境」と「境界」」
蕭仕豪(南京大学)「郷土の境界:農村土地収用問題の比較から」
瀬戸徐映里奈(京都大学)「地域住民が「共振者」になるとき:難民の受け入れがもたらしたもの」
評者:巫 靚(京都大学)、坂梨 健太(龍谷大学)、許 燕華(京都大学)
第2部 小さな中心から観る東アジア
野口優(京都大学)「漢代西北辺境の研究:居延漢簡と京都大学」
堀江未央(京都大学)「家族の離散とつながり:中国雲南省におけるラフ女性の遠隔地婚出」
和川軍(南京大学)「孤独なパフォーマー:ナシ族トンパ文化継承の研究」
評者:楊維公(京都大学)、柳建坤(南京大学)、郭まいか(京都大学)
第3部 思想・情報と境界  
林子博(上海交通大学)「中国における日本道徳教育研究の現状と展望」
姜海日(京都大学)「東アジアにおける国家有機体説:明治期日本の国家観と北朝鮮の「社会政治的生命体」論との比較」
矢内真理子(同志社大学)大規模災害における情報の境界線:阪神大震災・東日本大震災 を事例に
評者:テン・ヴェニアミン(京都大学)、江俊億(台湾大学)、羅太順(京都大学)
第4部 研究紹介と総合討論
研究紹介:第2日目の提起者・討論者5名
総合討論
◇2月4日 討論会「学知と地域・国家・社会を考える」
研究紹介:第1日目の評者9名
議題提起:中山大将(京都大学)
討論者:陳威瑨(台湾 中央研究院)、、王楠(南京大学)、福谷彬(京都大学)、楊菁華(南京大学:原稿のみ)
全体討論
企画者氏名:中山大将(本学文学研究科・福谷彬、同人間・環境学研究科・巫靚との共同企画)
主催:京都大学文学研究科
共催:京都大学アジア研究教育ユニット(KUASU)、京都大学人間・環境学研究科、京都大学地域研究統合情報センター(CIAS)
参加者:36名