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地域情報学の展開(h22~h24)

過去の研究プロジェクト

地域情報学の展開(h22~h24)

複合共同研究ユニット
代表: 原正一郎(京都大学地域研究統合情報センター・教授)
共同研究員: 相田満(国文学研究資料館・准教授)、飯島渉(青山学院大学文学部・教授)、桶谷猪久夫(大阪国際大学国際コミュニケーション学部・教授/学部長)、川口洋(帝塚山大学経営情報学部・教授)、貴志俊彦(京都大学地域研究統合情報センター・教授)、久保正敏(国立民族学博物館・教授)、五島敏芳(京都大学総合博物館・講師)、後藤真(花園大学文化遺産学科・専任講師)、柴山守(京都大学地域研究統合情報センター・研究員)、杉本重雄(筑波大学図書館情報メディア研究科・教授)、関野樹(総合地球環境学研究所・准教授)、内藤求(株式会社ナレッジ・シナジー・代表取締役)、林行夫(京都大学地域研究統合情報センター・教授)、星川圭介(京都大学地域研究統合情報センター・助教)、柳澤雅之(京都大学地域研究統合情報センター・准教授)、山本博之(京都大学地域研究統合情報センター・准教授)
期間: 平成22年4月~平成25年3月(3年間)
目的:  客観的かつ再現性のある方法で大量データを処理するという情報学の特性を生かした地域研究の展開を図る。そのために、情報は計量的でなければならない。そこで計量化しやすい情報を多く有する研究資料を対象として、資源共有化システムや時空間情報処理ツール等の地域研究情報基盤を利用した、データ収集・組織化・計量化・可視化・分析等に関する手法を開発するとともに、地域研究への実証的な適用を試みる。
 これを実現するため、本複合共同研究ユニットのもとに「HGISの利用と動向に関する研究(代表:関野樹)」、「地域研究資料の連関、組織化と利用に関する研究(代表:内藤求)」、「沖縄におけるマラリア対策資料の医療情報学および地域情報学的分析(代表:飯島渉)」、「東南アジア地域の古文書を対象とした汎用的データベース公開システムの検討(代表:星川圭介)」、「分野融合型集落定点調査情報の時空間データベースの構築と共有に関する研究(代表:渡辺一生)」の各研究ユニットを配置し、データ収集からデータベース構築さらにデータ利用までの全情報処理過程を対象とし、情報モデルの構築から小規模試験システムの構築までを試みる。
研究実施状況: -平成22年度-
(1)「HGISに関する研究」ユニットおよび「地域研究資料の連関、組織化と利用に関する研究」
 ユニットとの共同研究会の開催:第1回(8月2日:京都大学)、第2回(10月2日:京都大学)、第3回(11月12:京都大学)、第4回(2月18、19日:北海道大学 スラブ研究センター)。いずれも科学研究費補助金基盤研究(A)「医療地域情報学の確立:疾病構造に着目した計量的地域間比較研究(代表:原正一郎)」との共催。
(2)本年度は研究会とは別に研究者同士が情報交換を行うための懇談会を4回実施し、研究上のアイディアについての技術的な検討を行うなどの実践的な場とした(9月3日、12月27日、2月4日、3月4日)。
-平成23年度-
(1) 研究会の開催:「H-GISに関する研究」ユニットおよび「地域研究資料の連関,組織化と利用に関する研究」ユニットと共同で研究会を3回の開催した(第1回(7月1~2日:京都大学:発表9件),第2回(12月17日:総合地球環境学研究所:発表8件),第3回(3月20日:京都大学:発表5件)。第2回以降は,科学研究費補助金基盤研究(A)「地域保健活動を指標とした『地域の知』の計量的分析手法の開発-東北タイを事例に-(代表:原正一郎)」との共催)。
(2) 研究懇談会:研究会とは別に研究者同士が情報交換を行うための懇談会を9回実施し,研究上のアイディアについての技術的な検討を行うなどの実践的な場とした(4月8日,5月14日,6月10日,7月15日,8月9日,10月14日,11月11日,1月20日,2月24日)。
(3) 講習会の開催:地域研究コンソーシアム情報資源部会・CIAS共同利用・共同研究プロジェクト「地域情報学プロジェクト」共催により,データベース構築ガイダンスを開催した(10月1日:地域研セミナー室)。
-平成24年度-
(1) 研究会の開催:「HGISの展開に関する研究」ユニットおよび「科学研究費補助金基盤研究(A)「地域保健活動を指標とした『地域の知』の計量的分析手法の開発-東北タイを事例に-(代表:原正一郎)」と共同で研究会を3回開催した。
第1回:2012年7月28日(地域研セミナー室)
石井米雄先生コレクションデジタル化、資源共有化システム、HuMapとHuTimeの統合ほか(発表4件)
第2回:2012年9月8日(地域研セミナー室)
石井米雄先生アーカイブ、デジカメと距離計を使った野外情報収集システム、カチン州地名データベースほか(発表4件)
第3回:2013年2月8日(地域研セミナー室)
テキストマイニング、タイにおけるAdvanced Practice Nurse/Nurse Practitionerの活動に関する研究ほか(発表6件)
(2) 研究懇談会:研究会とは別に、研究者同士が情報交換を行うための懇談会を6回実施し、研究上のアイディア交換や技術的検討を行うなどの実践的な場とした(4月13日、5月18日、6月8日、11月3日、12月21日、1月18日。いずれも地域研セミナー室)。
(3) 講習会の開催:Myデータベースに関するガイダンスを開催した(5月21日、7月21日:地域研セミナー室
研究成果の概要: -平成22年度-
(1)データベース等:「HGISに関する研究」ユニットおよび「地域研究資料の連関、組織化と利用に関する研究」ユニットとの共同研究により以下の研究開発を推進した。
・ 地図データベース(AEIメタデータ構築)
・ 資源共有化システムの機能拡張
・ サブジェクトヘッディングのTOPICMAPS化
・ デジタル地名辞書の拡張
(2)時空間情報処理システムの構築:「HGISに関する研究」ユニットとの共同研究により以下の研究開発を推進した。
・ HuMap(Humanities Map)
・ HuTime(Humanities Time)
・ HuServer
(3) 人間文化研究機構人間文化研究資源共有化推進事業に参画し、特に時間情報(年表型の情報)と空間情報(地図型の情報)を分析するツール(GT-MapおよびGT-Time)の開発に貢献した(http://www.nihu.jp/kyoyuka/databese.htmlを参照)。
(4)総合地球環境学研究所が主体となって推進している「地域環境情報ネットワークの構築」に参画した。
・ 雑誌「SEEDer」の編集・企画に参画した。
-平成23年度-
(1) 地域研究情報基盤の機能拡張:地域研究統合情報センター「地域情報学プロジェクト」および東南アジア研究所「ライフとグリーンを基軸とする持続型社会発展研究のアジア展開」との共同研究により,地域研究情報基盤の機能拡張を図った。
 地域研究情報基盤のクライアント用APIの開発:地域研究情報基盤に登録されている各データベースに対して,HTTPのGETを利用したQueryの受付とXMLによる返戻機能を追加し,各データベースをクライアント側からプログラムにより操作できるようにした。これにより,データベースの検索手順,表示方法,他のデータベースとの統合利用などを,利用者の視点から再構築することが可能となる。
 資源共有化システムの多言語対応化:資源共有化システムに登録されているデータベースの記述言語は日本語,英語,タイ語など様々である。そのため,例えば検索言語が日本語であった場合,日本語以外で記述されたデータベースは,たとえ共有化されていたとしても検索できなかった。この問題を解決するために,言語グリッドによるWebサービスを利用して,資源共有化システムに登録されているデータベースへの検索語彙と検索結果の自動翻訳を試みた。
(2)時空間情報処理システムの構築:「HGISに関する研究」ユニットとの共同研究により以下の研究開発を推進した(詳細は「H-GISに関する研究」ユニットよりの報告書を参照)。
HuMap(Humanities Map)の機能拡張
HuTime(Humanities Time)の機能拡張
 時空間連携を実現するために,HuMapとHuTimeの機能統合に向けての技術的な検討を開始した。
(3)オントロジーデータベースの構築:「地域研究資料の連関、組織化と利用に関する研究」ユニットとの共同研究により以下の研究開発を推進した(詳細は「地域研究資料の連関,組織化と利用に関する研究」ユニットよりの報告書を参照)。
AGROVOC TOPICMAPSの構築
MANGA TOPICMAPSの構築
-平成24年度-
(1) 地域研究情報基盤システムの機能拡張:「科学研究費補助金基盤研究(A)「地域保健活動を指標とした『地域の知』の計量的分析手法の開発-東北タイを事例に-(代表:原正一郎)」および地域研究統合情報センター「地域情報学プロジェクト」との共同研究により、地域研究情報基盤システムの機能拡張を図った。
地域研究情報基盤システムのクライアント用APIの機能拡張 :地域研究情報基盤システムに登録されている各データベースに対して、HTTPのGETを利用したQueryの受付とHTMLおよびXMLによる返戻機能を実現した。これにより、データベースをクライアントの要求に応じて自由に操作できるようにした。平成24年度は、返戻の形式としてJSONを追加し、データベースの操作性の向上を図った。本機能は下記のMyデータベースにも適用可能である。利用者マニュアルを作成した。
Myデータベースの構築:データベース公開には、データベースシステム・サーバ装置・ネットワーク機器などに関する専門技術や知識が必要であり、研究者個人がデータベースを構築・公開することは容易ではない。Myデータベースは、データベースシステムの管理・運用法を見直して、研究者個人によるメタデータの定義・修正、検索機能の設定、検索画面の作成などを簡単に行えるようにした地域研のサービスである。幾つかの条件を満たしたCSVファイルあるいはXMLファイルと画像などのデータさえ用意できれば、あとはMyデータベースの指示に従って操作するだけで、自分用のデータベースを作成し公開することが可能となる。利用者マニュアルを作成し、講習会を実施した。
語彙の共起に注目したユーザインタフェースの試作:データベースの高度検索手法に関する研究の一環として、目録データ中の語彙の共起に注目した検索システムを試作し、「石井米雄先生アーカイブ」および「トルキスタン集成」への適用を試みた。
地図データベース用メタデータの拡張:前年度に引き続き、地図共有化のためのメタデータの拡張を試みた。
(2) オントロジーに関する研究:平成25年度より、これまでの地域情報学において未着手であった、全文データの処理と曖昧な時空間表現などに関する研究を開始する。そこで従来のTopic Mapsを中心としたオントロジー研究に加え、テキストマイニングに関する基礎的な研究を開始した。
・Topic Maps:MANGA TOPICMAPSの構築を継続した。
・Social Network:タイにおける地域保健活動データより作成したSocial Network(Topic Mapsを利用)の計量化とGISを利用した空間解析を試みた。
・RDF:地名辞書を対象として、データのRDF化と利用についての研究を開始した。
(3) 時空間情報処理システムの構築:「HGISの展開に関する研究」ユニットとの共同研究により以下の研究開発を推進した(詳細は「HGISの展開に関する研究」ユニット報告書を参照)。
・HuMap(Humanities Map)の機能拡張
・HuTime(Humanities Time)の機能拡張
・時空間連携:HuMapとHuTimeの機能統合に向けての技術的な検討を継続した。
公表実績: -平成22年度-
(1) ホームページの公開(http://www.h-gis.org
(2) 出版・刊行:川口・後藤・関野・原らが編集を進めている『歴史GISの地平』がまもなく出版される予定。
(3)学会発表等
2010年12月1~3日にCity University of Hong Kongで開催されたPNC 2010 Annual Conferenceにおいて、Application of Spatiotemporal Methods to the Humanities(oral session)とPoster Sessionの一部をオーガナイズした。
・Tastuki Sekino, Shoichiro Hara: “Spatiotemporal analysis realized by HuMap and HuTime”.
・Shoichiro Hara, Tatsuki Sekino: “Metadata for Humanities’ Studies”.
・Ikuo Oketani.: “The Construction of the Digital Gazetteer and the Topographical Maps Database based on Humanities GIS”.
・Mamoru Shibayama.: “Spatiotemporal Analysis of Historical Maritime Exchanges in Asia Using HuMap and HuTime”.
・Motomu Naitho.: “Organizing information/knowledge using Topic Maps and Subject Headings”.
・Masatoshi Ishikawa, Masahiro Umezaki, Keisuke Hoshikawa: “Integration/Visualization of Data for Location, Physical Activity, and Landscape: An Application in a Field Study in Bangladesh”.
※ Poster Competitionにおいて銅賞受賞。
じんもんこん2010(2010年12月18~19日, 東京工業大学)
・四井 恵介ほか: 明治・大正期旧5万分の1地形図をベースにした地名辞書構築
(4) 論文等(査読有)
1. Shoichiro HARA: “Area Informatics – Concept and Status -”, Culture and Computing, Springer, Lecture Note in Computer Science 6259, 2010, pp.214-228.
2. Masami Matsuda, Khanitta Nuntaboot, Katsumasa Ota, and Shoichiro Hara: “Health Promotion and Education in Thailand in Comparison with the Japanese Health Care System and Health Informatics”, Asian Perspectives and Evidence on Health Promotion and Education, Springer,2011, pp.55-66.
3. Charles M, Hachimura K, Hara S., Ogoso T., Aida M., Yasuoka K., Akama R., Shimada M., Tabata T., Nagasaki K.: “The Origins and Current State of Diditization of Humanities in Japan”, Digital Humanities 2010 Conference Abstract, University of London, 2010, pp.68-70.
4. 柴山守:「時空間概念に基づく地域・歴史事象の写像と知識獲得-地域情報学の視点から見る歴史知識学-」、人工知能学会誌、Vol.25, No.1, 2010, pp.42-49.
5. Mamoru Shibayama:” Đô thị hóa ở Hà Nội Thế kỷ 19-21 –Những Biến chuyển Lịchsử– “, Proceedings of Thang Long – Hanoi 1000th Anniversary Celebration Symposium,2010, pp.384-389.
6. Go Yonezawa and Mamoru Shibayama: “3D Urban Model of Hanoi, Vietnam”, Proceedings of The International Conference on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth & Allied Sciences (GIS-IDEAS) , 2010, pp.205-213.
7. 田中耕司、松田正彦:「ミャンマー・シャン州中国国境域における稲作の変容-浸透する米増産政策と国境を越える農業技術」、農耕の技術と文化、2010、pp.86-108.
8. Kawagichi H.: “Decrease of the child deaths after the introduction of the Vaccination on the outskirts of Edo/Tokyo, Japan” , S. Kurosu, T. Bengtsson, and C. Campbell, ed., Demographic Responses to Economic and Environmental Crises, Proceedings of the IUSSP seminar in 2009, Reitaku University, 2010, pp.252-272.
9. Kawaguchi H.: “Data analysis system for population and family studies in Japan during the 17th-19th centuries”, Kinda, A., T. Komeie, S. Minamide, T. Mizoguchi, and K. Uesugi, ed., Proceedings of the 14th International Conference of Historical Geographers, Kyoto University Press, 2010, pp.152-153.
10. 川口 洋・上原邦彦・日置慎治: 「幕末維新期人口史料」分析システムを用いた世帯構造の比較」、人文科学とコンピュータシンポジウム論文集、Vol.2010, No.15、2010、pp.263-270.
11. 四井恵介、関野樹、原正一郎、桶谷猪久夫、柴山守: 「明治・大正期旧万分の1地形図をベースにした地名辞書構築」、人文科学とコンピュータシンポジウム論文集、Vol.2010, No.15、2010、pp.211-216.
12.貴志俊彦:「日中戦争期、満洲国の宣伝と芸文――甘粕正彦と武藤富男」、エズラ・ヴォーゲル・平野健一郎編、『日中戦争期中国の社会と文化 』、慶應義塾大学出版会、2010、pp.97-112.
13.Motomu Naito: ” Subject Headings make information to be topic maps”, Sixth International Conference on Topic Maps Research and Applications (TRMA 2010), Leipzig, Germany, 2010,Revised Selected Papers, pp.43-51.
14. Michihisa Umekawa: “Numerical Gegraphical Analysis in the Continental Southeast Asia”, Proceedings of the International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, JVGC Technical Document No. 5, 2010, pp.35-40.
(5) 単著
1. 貴志俊彦::「満洲国のビジュアル・メディア‐ポスター・絵はがき・切手」、吉川弘文館、2010年、総248頁.
-平成23年度-
(1)ホームページの公開:http://www.h-gis.org
(2)データベース講習会の開催
(3)出版
HGIS研究協議会(川口洋(代表)・石崎研二・後藤真・関野樹・原正一郎)編:歴史GISの地平,勉誠出版,283ページ,2012.
(共同研究メンバ執筆部分:査読付き)
川口洋,原正一郎:序章 歴史GIS研究の課題
原 正一郎,関野 樹:時空間情報処理ツールHuTime・HuMapの開発と利用.
桶谷猪久夫:地図・地名データベースの構築.
川口洋:展望 デジタル地名辞書の発展に向けて-地理学の立場から-
永田好克:東北タイのソンクラーム川流域にみる 現代開拓農村の形成過程
加藤常員,川口洋:江戸時代における人口移動分析システムの試作.
柴山 守:ハノイ都市形成過程:GIS-4D分析.
米澤 剛:ハノイの都市形成と自然環境.
久保正敏:展望 歴史GISによる集落形成と自然環境研究の発展に向けて -情報学の立場から-
柴山守:終章 歴史GIS研究の発展に向けて
柴山守:『地域情報マッピングからよむ東南アジア-陸域・海域アジアを越えて地域全体像を解明する研究モデル』勉誠出版,336ページ,2012.
(4)論文・学会発表等
・PNC2011 Annual Conference :2011年10月19~21日にChulalongkorn University (タイ)で開催されたPNC2011 Annual Conferenceにおいて,Natural History in Humanities とStructurization and Visualization of Multidisciplinary Knowledgeをオーガナイズした。
(共同研究メンバ執筆部分)
Shoichiro HARA: Fulltext Database of Historical Earthquake Documents in Japan.
Keisuke HOSHIKAWA: Thamnop Irrigation and Natural Hydrology in Northeast Thailand.
Tatsuki SEKINO: Integrated Knowledge for Temporal Analysis – Base Chronological Tables, Index of Events and Calendar Conversion.
Motomu NAITO: Linking and Using Multilanguage and Multidisciplinary Topic Maps.
Masatoshi ISHIKAWA: A Field Data Management System For Area Studies.
・じんもんこん2011(2011年12月10~11日、龍谷大学)
(共同研究メンバ執筆部分:査読付き)
原正一郎:資源共有化システムの機能拡張に関する試案-地域研究を対象として-.
加藤常員:ボロノイ分割を用いた旧境界線のデータ化.
永田好克:タイ東北部における開拓農村形成過程復元へのアプローチ.
・その他
貴志俊彦:植民地初期の日本-臺灣間における海底電信線の買収・敷設・所有權の移轉,東洋史研究,東洋史研究会,第70巻,第2号,pp.105~139.
川口 洋,上原邦彦,日置慎治:寺院「過去帳」に流産・死産児が供養され始めた時期と関連法規,情報処理学会シンポジウムシリーズ,vol.2011, no.8,pp.117-124.
Lampang Manmart, Nisachol Chumnongsri , Malee Kabmala , Kanyarat Dadphan, Witsapat Chaichuay , Vilas Wuwonge, Shigeo Sugimoto: Metadata Schema Development for Digital Thai Ancient Document Collection Management, 4th Workshop of the Asia Library and Information Research Group.
Aye Thain Mwai, Lampang Manmart, Shigeo Sugimoto: Metadata Model for Ramayana-a FRBR-based Analysis, 4th Workshop of the Asia Library and Information Research Group, Taipei.
永田好克:タイ東北部における開拓農村形成過程復原へのアプローチ,情報処理学会シンポジウムシリーズ,Vol 2011, No 8, pp.185-190.
相田満:「鳥」と「烏」―「朱博烏集」故事の受容をめぐる言説から―,日本古典籍における【表記情報学】の基盤構築に関する研究,国文学研究資料館,PP.20-30.
米澤剛:ハノイ都市研究総合データベースHANOIDBの活用,情報地質,Vol.22,No.2,pp.118-119.
Keisuke Hoshikawa: Evaluating ecosystem services of forests using satellite images,
International Symposium on Rethinking Ecosystem Services in the Context of Montane Region in Mainland Southeast Asia, June 2011, Vientiane, Laos.
梅川通久,澤田英夫:ミャンマー地名データベースの集成,情報処理学会第74回全国大会講演論文集,pp. 4_457-4_458.
-平成24年度-
1)学会発表
じんもんこん2012 人文科学とコンピュータシンポジウム(2012年11月17日から18日):全て査読付
山田太造、山本泰則、古瀬蔵、安達文夫:「人文科学データベース統合検索のためのメタデータとその応用」、じんもんこん2012 人文科学とコンピュータシンポジウム論文集、Vol.2012、No.7、pp.71-78.
谷川竜一、鮎川慧:「アジア都市環境文化資源のデータベースとその活用可能性」、じんもんこん2012 人文科学とコンピュータシンポジウム論文集、Vol.2012、No.7、pp.79-84.
後藤真、内藤求:「正倉院文書データベースへのトピックマップ応用による奈良時代知識情報構築の試み」、じんもんこん2012 人文科学とコンピュータシンポジウム論文集、Vol.2012、No.7、pp.125-132.
原正一郎、内藤求:「TOPIC MAPSを利用したマンガメタデータの提案」、じんもんこん2012 人文科学とコンピュータシンポジウム論文集、Vol.2012、No.7、pp.133-140.
梅川通久:「フィールドワークリアルタイム報告システムの構築」、じんもんこん2012 人文科学とコンピュータシンポジウム論文集、Vol.2012、No.7、pp.247-252.
JADH 2012 Conference(2012年9月15日から17日):査読付
Shoichiro Hara, Motomu Naito:“Design of Organizing MANG Multimedia”, JADH 2012 Conference Abstract, pp. 37-38.
The First International Conference of Asian Network for GIS-based Historical Studies (ANGIS)(2012年12月1~2日):査読無
Hara, S.: “Application of Databases and Resource-sharing Systems”
Sekino, T.: “Application of Spatiotemporal Information Tools”
Shibayama, M.: “Medieval East-West Corridor of Continental Southeast Asia – Ancient Roads and its GIS based Historical Studies –”
Nagata, Y.: “An Approach to Build a Digital Gazetteer of the Rural Villages in Northeast Thailand”
PNC2012 Annual Conference(2012年12月7~9日):査読無
Hara, S.: “Flexible Database Tools for Humanities Researchers”
Sekino, T.: “Basic Knowledge for Temporal Analysis”
Oketani, I.: “The Construction of the Digital Gazetteer and the Topographical Maps Database based on Humanities GIS and the Coordination of the Full Text Retrieval System of Japanese Historical Resources”
Nagata, Y.: “Village Name as a Local perspective: A Preliminary Study in Northeast Thailand”
Taizo YAMADA: “An Attempt to Obtain a Similar Japanese Historical Material Using The Variable Order N-gram”
第95回 情報処理学会・人文科学とコンピュータ研究会 地域情報学企画セッション(2012年8月4日):査読無
原 正一郎: 「資源共有化システムの機能拡張について-京都大学地域研究統合情報センターの試み-」
山本 博之:「災害地域情報マッピング・システムとその応用」
関野 樹、原 正一郎:「地域研究における時空間情報の活用」
論文・その他
Yonezawa G., Sakurai K., Funabiki A., Masumoto S., Nemoto, T., Nonogaki, S., Raghavan, V., Shibayama M. and Luan, T.X.,: “Construction of 3D Model of Hanoi, Vietnam”, Proceedings of GIS-IDEAS 2012, Vol. 2012, pp.255-260 (査読無).
Julien Bourdon, Mamoru Shibayama: “Knowledge Creation in Area Studies: a Semantic-Based Approach”, Culture and Computing 2012, Hangzhou, China(査読付).
星川圭介:「東北タイにおける河川の流出特性と伝統的灌漑の技術様式」、東南アジア研究、50(2)、pp. 211-238、2012 (査読付).
新實夕香理、太田勝正:「看護業務と患者のプライバシー保護に配慮した電子カルテ表示方法の検討」、医療情報学、32(1)、pp.35-42、2012.
Dorn Watthanakulpanich, Tiengkham Pongvongsa, Surapol Sanguankiat, Supaporn Nuamtanong, Wanna Maipanich, Tippayarat Yoonuan, Orawan Phuphisut, Boungnong Boupha, Kazuhiko Moji, Megumi Sato, Jitra Waikagul: “Prevalence and clinical aspects of human Trichostrongylus colubriformis infection in Lao PDR”, Acta tropica, 2013(査読付).
Tiengkham Pongvongsa, Hoang Ha, Le Thanh, Ron P Marchand, Daisuke Nonaka, Bumpei Tojo, Panom Phongmany, Kazuhiko Moji, Jun Kobayashi: “Joint malaria surveys lead towards improved cross-border cooperation between Savannakhet province, Laos and Quang Tri province, Vietnam”, Malaria Journal ,11(1),262, 2012(査読付).
Hiroshi KAWAGUCHI: “Three phases of the smallpox mortality in Japan in the 19th century”, XV. International Conference of Historical Geographers, Book of Abstracts, Czech Geographical Society, pp.161-162, 2012 (査読付き).
ONODA Kazuyuki, MIYAMOTO Shinji, FUJITA Hirotsugu, KOMEIE Taisaku, KAWAHARA Norifumi, and KAWAGUCHI Hiroshi : “Historical Geography in Japan since 1980”, Japanese Journal of Human Geography 65 (1), pp. 1-28, 2013 (査読付).
Webページ
HGIS研究会
http://www.h-gis.org
HuTime
http://www.hutime.jp(日本語)
http://www.hutime.org(英語)
研究成果公表計画
今後の展開等:
-平成22年度-
 地域情報学プロジェクトは、情報学、地域研究、データベースの3テーマに分類される。情報学に関する研究ユニットは、アーカイブの構築、資源共有化システムおよび時空間情報処理ツールの機能拡張等を行う。地域研究に関する研究ユニットは、地域研究データの計量化と時空間情報処理ツール等を利用した地域研究の展開を進める。データベースに関する研究ユニットは、資源共有化システム等を利用して多様な地域研究関連資料のデータベース化を進める。総括班は、各研究ユニット間の連携・合同研究会の開催・成果の共有・成果の公開等を図り、文理融合研究の実現を目指す。具体的な展開を以下のように考えている:
① 地域研究への適用:時空間情報処理ツールの地域研究への展開を図る。地域研究の場で実際の利用に供し、研究成果や評価のフィードバックを受ける。
② オントロジーの適用:RDFやOWLなどのWeb Semanticsの技術を利用し多様なデータ連携の実現をめざす。これにより資源共有化システムの検索機能の向上を図る。
③ 成果公開:研究成果は研究会ホームページ(http://www.h-gis.org)より継続的に公開する。ワークショップを開催し,成果の公表・評価を行う。情報処理学会やECAI/PNCなどと連携しながら国際的な発信を進める方策を検討する。
④ 地域情報学に関するテキストブックの刊行準備を行う。
-平成23年度-
 これまでは時間と空間を主要な研究対象としてきたが,その過程で意味(語彙)の重要性が再認識された。一方,TOPICMAPSやRDFなど,語彙の意味を扱う情報学的なフレームワークとツールが整備されつつあり,次年度は意味についての研究にも着手する予定である。また研究成果をフィールド等に展開するためには,情報リテラシとして資料のデジタル化やメタデータ作成法,さらに時空間情報を研究現場で収集・整理するためのノウハウを整理し提供する必要性も明らかになってきた。これらの課題に対応するため,複合研究ユニットは各研究ユニットとの合同研究会を通じて成果の共有を図りつつ,文理融合研究の実現を目指す。具体的な展開を以下のように考えている:
①曖昧な位置や時間の扱いに関する時空間情報処理モデルの検討。
②TOPICMAPSはじめとするWeb Semanticsの技術を利用したデータ連携。
③データベース構築および時空間情報処理に関する情報リテラシの整理と講習会の開催。
-平成24年度-
 これまで複合研究ユニットが中心となり研究開発を進めてきた地域研究情報基盤システム(各データベース、Myデータベース、共有化システム、時空間情報処理ツールなど)については、一定の成果を上げることができたと評価している。地域研究情報基盤システムの今後の課題は、地域研究における応用である。これについては、地域情報学プロジェクトを通じて展開する予定である。時空間情報処理ツールについては、時間と空間のより密接な連携(HuTimeとHuMapの機能連携など)について、引き続き情報学的な見地からの研究、システム機能の向上、および実現に向けた技術検証を進める予定である。
 一方、地域研究情報基盤システムに蓄積されたデータ(地域の知)の高度利用を実現するためには、意味(語彙)処理の重要性が再認識された。これまでは、地名辞書、暦日テーブル、主題語彙、学術語彙などの時空間基盤情報の整備と、TOPIC MAPSによる情報の構造化に関する研究を進めてきた。さらに平成24年度は、テキストマイニングやRDFなどの新しい情報学的フレームワークとツールについての基礎的な研究を実施した。これらの成果を受けて、平成25年度からは、意味(語彙)を中心とした共同研究を展開する。そのために、複合研究ユニットは各研究ユニットとの合同研究会を通じて成果の共有を図りつつ、文理融合研究の実現を目指す。具体的な展開を以下のように考えている:
①既存辞書類のRDF化
②Web Semanticsなどの技術を利用した知識データベースの構築
③テキストマイニングによる適切な語彙抽出技法の確立
④抽出した語彙と知識データベースの連携による付加価値情報の生成と知識システムの構築
⑤知識システムの応用