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HGISに関する研究(h19~h21)

過去の研究プロジェクト

HGISに関する研究(h19~h21)

個別共同研究ユニット
代表:  関野樹(総合地球環境学研究所・准教授)
共同研究員: 荒木茂(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・教授)、飯島渉(青山学院大学文学部・教授)、石川正敏(東京農工大学工学府情報工学専攻ユビキタス&ユニバーサル情報環境専修・特任助教)、奥村英史(株式会社ヒューマンオーク・代表取締役)、加藤常員(大阪電気通信大学工学部環境技術学科・准教授)、川口洋(帝塚山大学経営情報学部・教授)、貴志俊彦(神奈川大学経営学部・教授)、久保正敏(国立民族学博物館・教授)、柴山守(京都大学東南アジア研究所・教授)、関野樹(総合地球環境学研究所・准教授)、永田好克(大阪市立大学大学院創造都市研究科・准教授)、林行夫(京都大学地域研究統合情報センター・教授)、原正一郎(京都大学地域研究統合情報センター・教授)
期間: 平成19年4月~平成22年3月
目的:  多様な地域研究情報を統合・俯瞰・分析する手法として,GIS(Geographic Information System)の地域研究への適用性を,地域・歴史研究者と情報学者の共同研究により実証的に研究し,その成果として「時空間情報処理システム」を試作する。具体的な研究項目は以下の通りである。
□ これまでのGISではあまり考慮されていなかった時間情報を地理情報と統合した「時空間情報」という研究フレームワークの展開を図る。具体的には時空間情報を統合するメタデータ設計,位置と時間を考慮した3次元可視化インタフェースの設計および時空間情報処理アルゴリズムの研究を行う。
□ 上記の成果に基づいて,時空間情報の検索・可視化・処理を実行する時空間情報処理システムを試作する。データベースシステムについては「地域情報のデータベース化に関する研究」ユニットとの連携を図る。
□ デジタル機器を駆使し,フィールドにおける使用を想定したデータ収集システムを試作する。
研究実施状況: -平成19年度-
研究会の開催:
第1回(5月7日:京都大学)、第2回(8月5、6日:アピカルイン京都)、第3回(12月15日:京都大学)、第4回(3月25日:京都大学)
いずれも複合研究ユニット「時空間に着目した地域研究情報の創出」、「地域情報のデータベース化に関する研究」ユニット、科学研究費補助金基盤研究(S)「地域情報学の創出(代表:柴山守)」、科学研究費補助金基盤研究(A)「医療地域情報学の確立:疾病構造に着目した計量的地域間比較研究(代表:原正一郎)」、科学研究費補助金基盤研究(A)「アフロ・アジアの多元的情報資源の共有化を通じた地域研究の新たな展開(代表:田中耕司)」との共催。
-平成20年度-
研究会の開催:
第1回(6月22日:京都大学),第2回(10月26日:京都大学),第3回(2月22,23日:京都道大学)。いずれも複合研究ユニット「時空間に着目した地域研究情報の創出」,「地域情報のデータベース化に関する研究」ユニット,科学研究費補助金基盤研究(S)「地域情報学の創出(代表:柴山守)」,科学研究費補助金基盤研究(A)「医療地域情報学の確立:疾病構造に着目した計量的地域間比較研究(代表:原正一郎)」,科学研究費補助金基盤研究(A)「アフロ・アジアの多元的情報資源の共有化を通じた地域研究の新たな展開(代表:田中耕司)」との共催。
-平成21年度-
複合研究ユニット「時空間に着目した地域研究情報の創出」および「地域情報のデータベース化に関する研究」ユニットとの共同研究会の開催:第1回(6月6、7日:京都大学)、第2回(8月28日:京都大学)、第3回(2月20:京都大学)。いずれも科学研究費補助金基盤研究(S)「地域情報学の創出(代表:柴山守)」、科学研究費補助金基盤研究(A)「医療地域情報学の確立:疾病構造に着目した計量的地域間比較研究(代表:原正一郎)」との共催。
研究成果の概要: -平成19年度-
 以下の時空間情報処理ツールの構築を行った。なおツールの開発にあたっては、人間文化研究機構人間文化研究資源共有化推進事業、人間文化研究機構連携研究日本とユーラシアの交流に関する総合的研究湿潤アジアにおける「人と水」の統合的研究(代表:秋道智彌)および科学研究費補助金基盤研究(A)「医療地域情報学の確立:疾病構造に着目した計量的地域間比較研究(代表:原正一郎)」の援助を得た。
(1) HuMap(Humanities Map):GISシステムの一種であり、多数の地図をレイヤとして重ね合わせて可視化する。基本的なGIS機能に加えて、①Webリンクを経由した関連情報への参照、②複数レイヤ情報をプロジェクトという単位にまとめる、 ③時間属性を利用した検索・表示、④データの時系列的なアニメーション表示、⑤アノテーションの付加、⑥Plug-in機能を利用した外部プログラムの利用、⑦データクリアリングハウスとのデータ連携などの機能を有している。
(2) HuTime(Humanities Time):年表を基本とした新しい時空間情報処理ツールである。テキスト、数値、画像などを時間順序に配列した年表をレイヤとして重ね合わせ可視化する。HuTimeの機能は、複数レイヤの可視化、時間領域にけるズームイン・ズームアウト、レイヤ間演算など、HuMapの空間処理を時間処理に置き換えたものである。
(3) デジタル歴史地名辞書(digital historical gazetteer):HuMapやHuTimeなどの時空間情報処理ツールを効率的に利用するには、住所などの空間記述を国際標準座標系における緯度・経度などに変換する必要がある。その支援ツールとしてデジタル歴史地名辞書の構築を進めている。デジタル歴史地名辞書は歴史地名、位置および関連情報をリスト化したもので、地名から緯度・経度への変換支援、地名による問い合わせの際にはシソーラスとしての機能などを果たす。これは空間情報処理システムにおける知識ベース機能でもある。
(4) 暦日テーブル:地名と同様に、和暦などの時間記述をISO 8601などの国際標準記述に変換する必要がある。その支援ツールとして暦日テーブルの構築を進めている。暦日テーブルは多様な暦の対応表であり、和暦からグレゴリオ歴など暦間の日付変換支援、時間による問い合わせの際にはシソーラスとしての機能などを果たす。これは時間情報処理システムにおける知識ベース機能でもある。
-平成20年度-
 以下の時空間情報処理システムの構築を行った。なおシステムの開発にあたっては,人間文化研究機構人間文化研究資源共有化推進事業,人間文化研究機構連携研究日本とユーラシアの交流に関する総合的研究湿潤アジアにおける「人と水」の統合的研究(代表:秋道智彌)および科学研究費補助金基盤研究(A)「医療地域情報学の確立:疾病構造に着目した計量的地域間比較研究(代表:原正一郎)」の援助を得た。なお,これらのシステムは平成21年度中に公開する予定である。
(1) HuMap(Humanities Map):GISシステムの一種であり,多数の地図をレイヤとして重ね合わせて可視化する。レイヤデータの描画機能という基本的なGIS機能に加えて,①複数レイヤ情報をプロジェクトという単位にまとめる機能,②コロプスマップやバッファリング等のGIS演算機能,③レイヤ間の論理演算機能,④SQLサポート,⑤空間・時間・主題等の属性を利用した検索・表示機能,⑥Webリンクを経由した関連情報への参照機能,⑦データの時系列的なアニメーション表示,⑧アノテーションの付加・検索・表示機能,⑨Plug-in機能を利用した外部プログラムの利用,⑩データクリアリングハウス(HuServer)とのデータ連携機能などを有している。
(2) HuTime(Humanities Time):年表を基本とした新しい時空間情報処理ツールである。テキスト・数値・画像などの多様なデータを時間順序に配列した年表をレイヤとして重ね合わせ可視化する。HuTimeには,①複数レイヤの可視化機能,②複数レイヤ情報をプロジェクトという単位にまとめる機能,③棒グラフや線グラフなどの多様な表示機能,④時間領域にけるズームイン・ズームアウト,⑤時間・主題等の属性を利用した検索・表示機能,⑥レイヤ間演算機能,⑦Webリンクを経由した関連情報への参照機能などを有している。
(3) デジタル歴史地名辞書(digital historical gazetteer):HuMapやHuTimeなどの時空間情報処理ツールを効率的に利用するには,住所などの空間記述を国際標準座標系における緯度・経度などに変換する必要がある。その支援ツールとしてデジタル歴史地名辞書の構築を進めている。デジタル歴史地名辞書は歴史地名・位置および関連情報をリスト化したもので,地名から緯度・経度への変換支援,地名による問い合わせの際にはシソーラスとしての機能などを果たす。これは空間情報処理システムにおける知識ベース機能でもある。登録されている地名件数(作業中を含む)は,地名大日本地名辞書(49557件),延喜式(式内社:2842件),寺院名鑑(78588件),旧高旧領取調帳(65210件)である。さらに国土地理院5万分1,西日本仮製図,迅速図などからの地名の収集を検討している。
(4) 暦日テーブル:地名と同様に,和暦などの時間記述をISO 8601などの国際標準記述に変換する必要がある。その支援ツールとして暦日テーブルの構築を進めている。暦日テーブルは多様な暦の対応表であり,和暦からグレゴリオ歴など暦間の日付変換支援,時間による問い合わせの際にはシソーラスとしての機能などを果たす。これは時間情報処理システムにおける知識ベース機能でもある。本年度は中国歴の追加を試みた。
(5) HuServer:時空間ツールで利用するベースマップ,GISデータ,統計データ,解析プログラム等を蓄積・検索するための資源共有サーバを試作した。
(6) 資料収集システム:デジタルペンを用いた地図アノテーションシステムを試作した。
-平成21年度-
 以下の時空間情報処理システムの構築を行った。なおシステムの開発にあたっては,人間文化研究機構人間文化研究資源共有化推進事業,人間文化研究機構連携研究日本とユーラシアの交流に関する総合的研究湿潤アジアにおける「人と水」の統合的研究(代表:秋道智彌)および科学研究費補助金基盤研究(A)「医療地域情報学の確立:疾病構造に着目した計量的地域間比較研究(代表:原正一郎)」の援助を得た。なお,これらのシステムは研究会ホームページ(http://www.h-gis.org)から公開(一部アクセス制限付)されている。
(1) HuMap(Humanities Map):GISシステムの一種であり,多数の地図をレイヤとして重ね合わせて可視化する。レイヤデータの描画機能という基本的なGIS機能に加えて,①複数レイヤ情報をプロジェクトという単位にまとめる機能,②コロプスマップやバッファリング等のGIS演算機能,③レイヤ間の論理演算機能,④SQLサポート,⑤空間・時間・主題等の属性を利用した検索・表示機能,⑥Webリンクを経由した関連情報への参照機能,⑦データの時系列的なアニメーション表示,⑧アノテーションの付加・検索・表示機能,⑨Plug-in機能を利用した外部プログラムの利用,⑩データクリアリングハウス(HuServer)とのデータ連携機能などを有している。本年度は、トラッキング機能の追加、高速化および公開に向けての不具合の修正を中心に研究・開発を進めた。
(2) HuTime(Humanities Time):年表を基本とした新しい時空間情報処理ツールである。テキスト・数値・画像などの多様なデータを時間順序に配列した年表をレイヤとして重ね合わせ可視化する。HuTimeには,①複数レイヤの可視化機能,②複数レイヤ情報をプロジェクトという単位にまとめる機能,③棒グラフや線グラフなどの多様な表示機能,④時間領域にけるズームイン・ズームアウト,⑤時間・主題等の属性を利用した検索・表示機能,⑥レイヤ間演算機能,⑦Webリンクを経由した関連情報への参照機能などを有している。本年度は半開区間処理および公開に向けての不具合の修正を中心に研究・開発を進めた。
(3) 時空間連携:HuMapおよびHuTimeを協調させて,同じ時空間データを空間的および時間的に視点を切り替えて可視化・処理できるように、HuMapおよびHuTimeのメタデータの共通化を実現した。
(4) 時空間メタデータ編集:HuMapおよびHuTimeを利用する際には幾つかのメタデータファイルを定義しなければならない。この作成を支援するツールを構築した。
(5) デジタル歴史地名辞書(digital historical gazetteer):HuMapやHuTimeなどの時空間情報処理ツールを効率的に利用するには,住所などの空間記述を国際標準座標系における緯度・経度などに変換する必要がある。その支援ツールとしてデジタル歴史地名辞書の構築を進めている。デジタル歴史地名辞書は歴史地名・位置および関連情報をリスト化したもので,地名から緯度・経度への変換支援,地名による問い合わせの際にはシソーラスとしての機能などを果たす。これは空間情報処理システムにおける知識ベース機能でもある。地名大日本地名辞書,延喜式,寺院名鑑、仮製図,迅速図から地名の収集を進め、約15万件の見出し語を有している。
(6) 暦日テーブル:地名と同様に,和暦などの時間記述をISO 8601などの国際標準記述に変換する必要がある。その支援ツールとして暦日テーブルの構築を進めている。暦日テーブルは多様な暦の対応表であり,和暦からグレゴリオ歴など暦間の日付変換支援,時間による問い合わせの際にはシソーラスとしての機能などを果たす。これは時間情報処理システムにおける知識ベース機能でもある。
(7) HuServer:時空間ツールで利用するベースマップ,GISデータ,統計データ,解析プログラム等を蓄積・検索するための資源共有サーバを試作した。
公表実績:  -平成19年度-
(1) 複合研究ユニット「時空間に着目した地域研究情報の創出」、地域情報のデータベース化に関する研究」ユニットと共同し、10月18日から10月20日にかけてカリフォルニア大学バークレイ校で開催された”PNC 2007 Annual Conference in Conjunction with PRDLA, ECAI”において、”Area Informatics I: Technical Aspects”および”Area Informatics II: Application of Geo-temporal Systems to Area Studies”というテーマで2セッションを設け、本研究を中心に、日本におけるHumanities GISの概要、GISツールの構築、地名辞書の作成等、以下の8件の発表を行った。
  “Area Informatics I: Technical Aspects”
  ・Shoichiro Hara: Overview of Geo-temporal Systems for Area Informatics.
  ・Masatoshi Ishikawa: Design of a Location Information Capturing Tools using Multiple-Sensors       for Field Works.
  ・Tatsuki Sekino: Temporal Based Information System (T2Map).
  ・Ikuo Oketani, Mitsuru Aida: The Construction of the Gazetteer of Japanese Place Names based on  Humanities GIS, and the Analysis of Characteristic on Distribution of Place Names Attribute.
  “Area Informatics II: Application of Geo-temporal systems to Area Studies”
  ・Mitsuru Aida: Possibility of Name of a Place Ontology -That Centers on Old Calendar Document of Japan-
  ・Toshihiko Kishi: An Analysis of the Propaganda Posters & Bills in the Early Manchukuo Period (1932-1937)
  ・Masatoshi Kubo: Historical Analysis using YUNNAN Chronicle: Toward Developing Time-space integrated Archives for analysis and Presentation of Cultural Resources.
  ・Yukio Hayashi: Locating Theravada Buddhist Practices: Temple/Hermitage and Wandering.
  発表資料等は「http://pnclink.org/pnc2007/english/index.htm」を参照。
(2) 複合研究ユニット「時空間に着目した地域研究情報の創出」、地域情報のデータベース化に関する研究」ユニットと共同し、12月13日から12月14日にかけて京都大学で開催された「人文科学とコンピュータシンポジウム(じんもんこん2007)」において、シンポジウムのテーマ『デジタルアーカイブと時空間の視点』を主導するとともに、以下の6件の発表を行った。
  「時空間オントロジ」セッション
      ・相田 満:地名オントロジの可能性.
  「時空間情報処理基盤1」セッション
      ・原正一郎、柴山守:地域情報学の構築と時空間情報解析ツール.
      ・桶谷猪久夫:人文分野における日本地名辞書の構築と地名属性の特徴分析.
      ・石川正敏、原正一郎、柴山守:人文科学のための現地調査支援システムの試作.
  「時空間情報の利用と解析」セッション
      ・米澤剛、柴山守:GISを用いたベトナム・ハノイの都市形成.
  「時空間情報基盤2」セッション
      ・関野樹、久保正敏:T2Map― 時間情報に特化した解析ツール.
(3) 論文等
原 正一郎、柴山守:地域情報学の構築と時空間情報解析ツール、人文科学とコンピュータシンポジウム論文集2007, Vol.2007, No.15, pp.71-78, 2007.
関野 樹、久保 正敏:T2Map -時間情報に特化した解析ツール、人文科学とコンピュータシンポジウム論文集2007, Vol.2007, No.15, 2007, pp.183-188, 2007.
桶谷猪久夫:人文分野における日本地名辞書の構築と地名属性の特徴分析、人文科学とコンピュータシンポジウム論文集2007, Vol.2007, No.15, pp.79-86, 2007.
相田 満:地名オントロジの可能性, 人文科学とコンピュータシンポジウム論文集2007, Vol.2007, No.15, pp.55-62 , 2007.
石川正敏、原正一郎、柴山守:人文科学のための現地調査支援システムの試作, 人文科学とコンピュータシンポジウム論文集2007, Vol.2007, No.15, 2007, pp.87-94 , 2007.
米澤剛、柴山守:GISを用いたベトナム・ハノイの都市形成, 人文科学とコンピュータシンポジウム論文集2007, Vol.2007, No.15, pp.139-146, 2007.
-平成20年度-
(1)2008年4月21-25日にCurtin University of Technology(オーストラリア,パース市)で開催された4th Congress of Cultural Atlasesにおいて,地域研が推進中の地域情報学について「Area Informatics and Spatiotemporal Tools」と言うタイトルで発表。
(2) 2008年12月4-6日にかけてHanoi University of Mining and Geology (ベトナム,ハノイ市)で開催された”PNC 2008 Annual Conference in Conjunction with PRDLA, ECAI “および”International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences” において”Area Informatics: Application of Spatiotemporal Tools to Analyze Data”,”Digital Gazetteer and Calendar(round table session)”および”Health and Environment” というテーマで3セッションを設け,本研究を中心に,Humanities GISの概要,GISツールの構築,地名辞書,GISの応用等,以下の合計13件の発表を行った。
Toshihiko KISHI: “The Dynamic State of the “Foreigners” in Pre-war China by Using the Variable Demographic-Statistics Database”, PNC 2008 Annual Conference Program and Abstract Book, pp.92, 2008.
Tatsuki SEKINO: “Information Analysis of Various Type of Information Based on Temporal Data”, PNC 2008 Annual Conference Program and Abstract Book, pp.93, 2008.
Masatoshi KUBO: “Eco-Historical Analysis of YUNNAN Chronicle -Using time-Space Analysis System-” , PNC 2008 Annual Conference Program and Abstract Book, pp.94, 2008.
Ikuo OKETANI and Mitsuru AIDA: “The Construction of the Digital Gazetteer Based on Humanities GIS and the Analysis of Characteristics”, PNC 2008 Annual Conference Program and Abstract Book, pp.95, 2008.
Shoichiro HARA: “Area Informatics and Spatiotemporal Application”, PNC 2008 Annual Conference Program and Abstract Book, pp.106-107, 2008.
Shoichiro HARA (Organizer): “Digital Gazetteer and Calendar (Round Table Session)”, PNC 2008 Annual Conference Program and Abstract Book, pp.110, 2008.
Nakarin Chaikaew, Nitin Kumar Tripathi and Shoichiro HARA: “Exploring Spatial and Spatio-temporal Clusters of Malaria in Chiang Mai, Thailand”, Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.103-108, 2008.
Shoichiro HARA: “Health GIS as an Application of Area Studies”, Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.109-114, 2008.
Phaisarn Jeefoo, Nitin Kumar Tripathi and Shoichiro HARA: “Analytical Hierarchy Process Modeling for Malaria Risk Zonation in Kanchanaburi, Thailand”, Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.115-120.
Michihisa Umekawa: “The Application of Physical Potential Theory to the Geographic Formation Science – An Example to the Population Density-”, Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.403-408, 2008.
Yoshikatsu NAGATA: “Rural migration network in Northeast Thailand: A case study in the upper watershed of the Songkhram River”, Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.213-218, 2008.
Shibayama M., Yonezawa G., Luan T.,: “Hanoi Urban Transformation – An Area Informatics Approach-” , Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.397-402, 2008.
Yonezawa G., Shibayama M., Nonogaki S., Masumoto S., Venkatesh R., Luan T.,: “Hanoi Urban Transformation in the 19-21 Centuries – Topographic Changes and 3-D Modeling-”,Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.409-414, 2008.
(3) アジア遊学113号において,「特集 地域情報学の創出」を刊行した
目次(査読付き)
巻頭座談会 地域研究における情報学を考える 石井米雄・田中耕司・柴山守・
貴志俊彦
総論 地域情報学の目指すところ-地域研究におけるGISの応用-柴山守・原正一郎
近代移行期の死亡構造を捉える時空間情報システムの必要性 川口洋
『大日本地名辞書』から広がる地名オントロジの可能性 相田満
正倉院文書データベース「復元」 後藤真
近代文学で描かれた東京の河川環境 谷口智雅
戦争とメディアをめぐる歴史画像デジタル化の試み 貴志俊彦
感染症の流行に関する歴史データの整理とその国際保健・疫学への応用 飯島渉
東北タイ仏教徒社会の時空間マッピング 林行夫
サマ・バジャウの人口分布に関する覚書 長津一史
ポスト・インド洋津波の時代の災害地域情報 山本博之
ハノイの空間と時間 桜井由躬雄
歴史的文書記述からの空間関係の推論 浅見泰司
空間に基づいた情報処理ツール 原正一郎
時間に基づいた情報処理ツール 関野樹
時空間統合アーカイブズの構築を目指して 久保正敏
航空写真に見る東北タイ稲作変化 星川圭介
ハノイの三次元都市モデル構築に向けて 米澤剛
地域情報学をささえるアーカイブズという基盤 五島敏芳
デジタル地名辞書構築とその利用 桶谷猪久夫
地域研究のための現地情報収集支援システム 石川正敏
(4) 論文等
PNC 2008 Annual Conference in Conjunction with PRDLA, ECAIおよびInternational Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciencesおよびアジア遊学113号「特集 地域情報学の創出」における論文等を除く。
Shoichiro HARA: “Health GIS and Area Studies”, Issue on Health GIS (Editing), 2009.
原正一郎:「データ共有・交換の基礎としてのXML」, SEEDer 地域環境情報から考える地球の未来, No.0, pp.48-53, 2009.
Shibayama M., Yonezawa G., Sakurai Y., Luan T.,: “Hanoi 4D Analysis in 19th and 20th Centuries: Urbanized City, Water Area, and Villages”, Proceedings of the third International Conference on Vietnamese Studies 2008, in CD-Rom, pp.1-16, 2008.
KISHI Toshihiko: “Source Material Digitalization and Chinese Studies in Japan,” Asia Research Trend, New Series, No.3, Toyo Bunko, pp. 81-93, 2008.
Hiroshi KAWAGUCHI, Shigenobu SUGITOH, Tsunekazu KATO: “Historical documents and data analysis system for historical demography in Japan during the 17th-19th centuries”, Proceedings on Prospect for Historical Demography in East Asia, pp.133-157, 2008.
Hiroshi KAWAGUCHI: “Where did the peasants die in the suburbs of Edo, Japan in the 18th-19th centuries”, Discussion Paper Series (Faculty of Business Administration, Tezukayama University), vol. F-006. 2008.
川口洋,上原邦彦,日置慎治:「『幕末維新期人口史料』データベースの構築」, 情報処理学会シンポジウムシリーズ『人文科学とコンピュータシンポジウム論文集』, vol.2008,  No.15, pp.187-194, 2008.
川口洋: 「生活・文化のためのGIS」, 村山祐司・柴崎亮介編『シリーズGIS』, 第3巻(第10章 歴史・地理とGIS), 朝倉書店, pp.155-170, 2009.
関野樹: 「『知の源泉』を構築するためのデータ共有の仕掛け -情報学からのアプローチ」, SEEDer 地域環境情報から考える地球の未来, No.0, pp.34-38, 2009.
Yonezawa G., Shibayama M., Luan T.,: “3D Topographical Analysis in Hanoi”, Proceedings of the third International Conference on Vietnamese Studies 2008, in CD-Rom, pp.1-8, 2008.
米澤剛, 野々垣進, 柴山守, ベンカテッシュ・ラガワン, 升本眞二: 「ベトナム・ハノイの都市変容と地形変化」, 情報地質, 19(2), pp.112-113, 2008.
相田満: 「地震と六国史―キャラクター生成装置としての六国史―」, 東洋研究171, 大東文化大学東洋文化研究所, pp.111-133, 2009.
M. Ishikawa, Y. Yanazaki, K. Kaneko: “A Supporting System for Geographic Education by Using 3D Globe Software”, Proc. World Conf. E-Learning in Corporate, Government, Healthcare, & Higher Education, in CD-ROM, 2008.
M. Ishikawa, K. Kaneko: “Design of a Map Annotation System Using a Digital Pen for Field Work”, Proceeding for Society for Information Technology & Teacher Education (SITE 2009), in CD-ROM, 2009.
山崎庸平, 石川正敏, 金子敬一:「3次元地球儀ソフトウェアを用いた地理学習支援システムの設計と実現」, 情報教育シンポジウム論文集, 情報処理学会シンポジウムシリーズ, Vol.2008, No.6, pp.127-132, 2008.
梅川通久,荒木茂:「『地域研究画像データベース』を利用したフィールド写真の収集と公開」,アジア・アフリカ地域研究, Vol.8 (1), pp.52-74, 2008.
梅川通久:「ポテンシャルを用いた人口密度分布の解析」, 人文科学とコンピュータシンポジウム「じんもんこん2008」, pp.195-200, 2008.
-平成21年度-
(1) ホームページ作成、出版・刊行および学会発表等は複合研究ユニット「時空間に着目した地域研究情報の創出」と共同で行った(複合研究ユニット「時空間に着目した地域研究情報の創出」年次報告書を参照)。
(2) 論文等
論文(査読有のみ)
1.久保 正敏, 原 正一郎, 関野 樹:三次元時空間モデルとその展開-歴史知識を構築するために、人工知能学会誌 25(1) 、pp.50-55、2010.
2.高橋晴子、中川隆、久保正敏:「近代日本(1868~1945)における身装電子年表」、人文科学とコンピュータシンポジウム論文集、Vol.2009、No.16、pp.303-308、2009.
3.Masatoshi Kubo: “Spatio-temporal Model for Presenting and Analyzing Humanities Research Resources”, Proceedings of GIS in the Humanities and Social Sciences International Conference, p.77, 2009.
4.Sekino T: “Tools to Realize Spatiotemporal Analysis in the Humanities”, Proceedings of GIS in the Humanities and Social Sciences International Conference, pp.151-159, 2009.
5.関野樹・原正一郎・久保正敏・柴山守:「地域研究支援のための時空間情報処理ツールの構築」、 人文科学とコンピュータシンポジウム論文集、Vol.2009、No.16、pp.163-170、2009.
6.KAWAGUCHI Hiroshi: Data Analysis System for Population and Family Studies on Japan in the 17th?19th Centuries, Japanese Journal of Human Geography, vol.61, No.6, pp.2-22, 2009.
7.KAWAGUCHI Hiroshi: Decrease of the child deaths after the introduction of the Vaccination on the outskirts of Edo/Tokyo, Japan, S. Kurosu, T. Bengtsson, and C. Campbell, ed., Demographic Responses to Economic and Environmental Crises, Proceedings of the IUSSP seminar in 2009, Reitaku University, pp.252-272, 2010.
8.川口 洋・上原邦彦・日置慎治:「幕末維新期人口史料」分析プログラムの開発、情報処理学会シンポジウムシリーズ「人文科学とコンピュータシンポジウム 論文集」、査読有、Vol.2009, No.16、pp.79-86、2010.
9.川口 洋:「Historical GISの地平」シンポジウムから、情報の科学と技術、vol.5、No.11、pp.545-550、2009.
10.Masatoshi Ishikawa: “Development and Evaluation of a Map Annotation System Using a Digital Pen – An Example of a Distributional Survey of a Local Shopping Area -”, Proceedings of GIS in the Humanities and Social Sciences, CD-ROM, Taiwan, 2009.
11.石川正敏:「”デジタルペンの野外学習への応用」、情報処理学会情報教育シンポジウム論文集、pp. 41—44、2009.
研究成果公表計画
今後の展開等:
本共同研究で開発を進めてきた、HuMap,HuTime,地名辞書、暦日テーブルについては国内外の研究者の関心が高く、研究会ホームページ(http://www.h-gis.org)より暫定公開を開始した。ツールの更新、技術情報等ついては、研究会ホームページにより継続する。今後の展開を以下のように考えている:
① 時空間連携:HuMapおよびHuTimeの共通メタデータを利用して、HuMapおよびHuTimeを協調させ,同じ時空間データを空間的および時間的に視点を切り替えて可視化・処理できるようにする。さらに、オントロジーツール等との連携を実現し、データ収集からデータベース構築さらにデータ利用までの全情報処理過程を対象とした,地域情報学のための情報基盤を構築する。
② 時空間メタデータ編集:メタデータ編集機能を充実させて、研究者の利便を図る。
③ 利用者マニュアルを作成する。
④ 時空間ツールを利用した地域研究の推進:地域研究情報基盤を地域研究者に提供し,地域研究の場で実際の利用に供する。その成果や評価のフィードバックを受ける。
⑤ 成果公開:ワークショップを開催し,成果の公表・評価を行う。
⑥ 地域情報学に関するテキストブックの刊行。