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2014/08/04~2014/08/05 京都マレーシア映画文化シンポジウム「親星子星一番星―よそ者どうしが織りなす家族の物語」ご案内

 マレーシア映画の新潮流を牽引してきたヤスミン・アフマド監督がこの世を去って5年が経ちました。これまで本研究会では命日である7月25日の前後にヤスミン監督を追悼する上映会とシンポジウムを行い、ヤスミン監督とマレーシア映画の魅力に迫ってきました。
 5回目となる今回は、8月4日、5日の二日間をかけてヤスミン監督の作品に触れながらヤスミン監督からのメッセージに思いを巡らせます。
 宗教・言語・民族が混じり合った混成社会マレーシアを舞台に出自や立場の異なる人々の結びつきの積極的な面に目を向けて「もう一つのマレーシア」を美しく描いたヤスミン作品は、民族や国籍の違いに対する過度な反応が懸念される今日、あらためて見直されるべき意義を持っているように思われます。
 ヤスミン監督の長編作品であるオーキッド三部作(『細い目』『グブラ』『ムクシン』)、遺作となった『タレンタイム』、映画監督として知られる前にCM制作者として知られていたヤスミン監督がマレーシアやシンガポールで制作したCM作品を通じて、「多民族共生」、「自立と支援」、「父と娘」、「老いと絆」の四つのテーマについて考えます。
 ヤスミン亡きあと、マレーシア映画界は『イスタンブールに来ちゃったの』『ブノハン』『黒夜行路』『The Journey』のように多様な展開を見せていますが、それについては別の機会に譲り、今回は映画制作の現場でヤスミン監督にもっとも近かった二人の監督、ホー・ユーハンとシャリファ・アマニの作品を振り返ります。ユーハン作品に登場するヤスミンの姿を見ながら在りし日のヤスミンを偲ぶと共に、アマニが作品に託したメッセージを探ります。

【日時】 
2014年8月4日(月)13:00~20:30(12:30開場)
2014年8月5日(火)10:30~20:30(10:30開場)
【会場】
芝蘭会館山内ホール(京都市左京区吉田近衛町)
入場無料、事前申し込み不要、一部のみ参加可
【プログラム】
研究会オリジナルの日本語字幕による参考上映(DVD)を予定しています。
詳細は研究会のイベント情報ページをご覧ください。
【主催】
マレーシア映画文化研究会
京都大学地域研究統合情報センター共同研究「映画に見る現代アジア社会の課題 」
日本マレーシア学会
【お問い合わせ先】
マレーシア映画文化研究会E-mail: malaysianfilm@cias.kyoto-u.ac.jp