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2013/07/13 研究会「ポストグローバル化期の教育に関する国際比較」のお知らせ

個別研究ユニット
「ポストグローバル化期の教育に関する国際比較:新自由主義、子どもの権利、国家の役割の再編」
第1回 研究会

日時:2013年7月13日(土)13:00~18:00
場所:京都大学地域研究統合情報センター 稲森財団記念館2階 セミナー室
  
 グローバル化の進行のなかで、多くの社会において、教育の市場化と競争原理の導入、教育内容の「国際水準」適用などいわゆる新自由主義的な教育制度が実施されてきた。また、国際社会が提唱する「子どもの権利」概念やそれに基づく基礎教育と知識社会に適応した能力育成の重視も世界各地に拡大している。その一方で、それぞれの社会に根ざしたオルタナティブな教育の試みや、国際競争力強化と固有の文化的価値を掲げるナショナルな教育イデオロギーの台頭現象も、地域的なヴァリエーションをもちつつ展開されている。これまで教育から排除されてきた人々を含めて幅広い層の教育への関心が高まるなかで、ポストグローバル化期の教育は、新自由主義的傾向や国際社会の影響力拡大など国家の枠を超える動きと、当該社会の構造的諸要因、権力構造さらに思想状況とがせめぎ合う「場」としての様相をますます強めている。
 本研究は上記の認識のもとに、東アジア、東南アジア、南アジア、ラテンアメリカ、中東欧を対象に、今日の教育における重要課題を取り上げながら地域の実態を踏まえて比較検討し、多様な実態に通底するグローバルな共通性と地域的特有の展開の要因を分析することを通じて、教育の地域的発展の型を考察することを目的とする。
第1回目となる今回の研究会では、研究会の方向性を確認し、今後の計画を話し合うとともに、ペルーとマレーシアの事例報告を基に、上記議論を開始する。

プログラム:(敬称略)
13:00 趣旨説明 押川文子、メンバーの自己紹介
13:30 発表① 工藤瞳 京都大学大学院教育学研究科博士後期課程
     「ペルーにおける新自由主義的教育政策導入の試みと限界」
15:00 ***************休 憩*****************
15:10 発表② 杉村美紀 上智大学総合人間科学部教育学科教授
     「マレーシアにおける高等教育戦略と新ナショナリズムー
      ポスト・グローバル化期の「教育ハブ」の機能―」
16:40 今後の研究会の計画
18:00 終了
18:30 懇親会