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2012/12/09 ワークショップ「南アジアの若者論」開催のお知らせ

科研(基盤B)「南アジアの教育発展と社会変容」(H22-24)では、下記のワークショップを開催します。
どうぞご参加ください。

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ワークショップ「南アジアの若者論」
 
日時:2012年12月9日(日)10:20~18:00
場所:京都大学稲盛記念館2階セミナー室

主旨:
現代の南アジア諸国では、急激な経済成長とともに、都市農村を問わず、人びとの生活が一変していることは周知の事実である。本研究グループは、この社会変容と、激動する教育機会との関連を、とくに制度的取り組みに焦点を当てて議論してきた。次なる課題は、新たな教育機会を経験する「新世代」が、その経験を基に、いかなる社会を築き、生活戦略を実践しようとしているかであろう。
そこで、今回のワークショップでは、この「新世代」に焦点を当てるために、「南アジアの若者論」を考える。南アジアの現代社会において「若者」をいかに捉えうるか。「若者」「青年期」というカテゴリー自体が成立するかどうかという議論に加えて、その時期を生きる彼らが現代の南アジア社会をいかに象徴しているかに注目したい。インドでは、近年、すでに現地の研究者による若者論の研究が進んでいる。書評発表としてこの動向を踏まえたうえで、事例を検討し、さらに日本の若者論の動向についてご紹介頂くゲストスピーカーもお招きして、議論の可能性を探りたい。

プログラム:(敬称略)
10:20 趣旨説明 押川文子・南出和余
10:30 書評発表① 佐々木宏 広島大学総合科学研究科准教授
『Craig Jeffrey 2010 Timepass: Yough, Class, and the Politics of Waiting in India, Stanford UP』
11:20 書評発表② 水澤純人 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程院生
『Craig Jeffery, Patricia Jeffery, Roger Jeffery 2008 Degrees without Freedom? Education, Masculinities and Unemployment in North India, Stanford UP』
12:10    ***********昼 食 休 憩*************
13:00 発表① 南出和余 桃山学院大学国際教養学部講師
「出稼ぎと家出文化―農村から都市・海外へ出るバングラデシュの若者たち―」
14:00 発表② 針塚瑞樹 九州大学大学院人間環境学研究院助教
     「若者の生活実態・意識・進路選択―タミルナドゥ州チェンナイの工学系学生の事例―」
15:00 ***************休 憩*****************
15:20 発表③ 村澤和多里 札幌学院大学人文学部准教授
「日本における戦後青年期の履歴―高度成長期からポストモラトリアム時代へ―」
※著書に、『ポストモラトリアム時代の若者たち』(2012年、世界思想社)など
16:20 発表④ 満都拉 東京大学大学院教育学研究科院生
「在日中国人留学生の現状と課題―高卒留学生に着目して―」
17:10 総合討論
18:00 終了
18:20 懇親会

※ 参加ご希望の方は、①懇親会参加の希望、③昼食弁当(実費)の要不要を1週間前までに、押川(FAX075-753-9602)までご連絡ください。