科研(基盤B)「南アジアの教育発展と社会変容」とCIAS共同研究会「南アジアの教育における新自由主義」の共同ワークショップとして下記を開催します。
上記研究会のメンバー以外の方で参加を希望される場合は、事前に、お名前、ご所属、連絡先を押川(fax 075-753-9602)までお知らせください。
「南アジア教育の市場化・グローバル化―国際比較の視点から―」
日時:2012年7月21日(土)・7月22日(日)
場所:京都大学稲盛記念館(21日:2階セミナー室/22日:3階中会議室)
主旨:
インド・バングラデシュをはじめとする南アジア諸国においても、私立学校や私企業の教育参入、学校選択制の導入といった教育の私事化・市場化の動きが広がってきた。さらに、国際競争の激化にともない、グローバルな教育システムとの連結を視野に入れた専門性の高い学位・資格の導入や、試験制度改革をはじめとして質保証制度の本格的導入が図られている。その一方で、教育における公平・公正や格差是正・平等化の課題も、あらための広く認識され、改革への取り組みも活性化してきた。
こうした動きは、現在、世界で広く認められるいわゆる「新自由主義的」な教育の動きの事例とみることもできる。今回のワークショップでは、ラテンアメリカや中国に関する報告も含めて、新自由主義的な教育の動きとその社会的影響、および新自由主義に拮抗する教育改革や人々の対応を、国際比較の視点から検討し、各地域に共通する点と地域的特質を考察することを試みる。
プログラム:(敬称略)
【7月21日(土)】――――――――――――――――――――――――――――――
13:00 趣旨説明 押川文子
13:20 発表① 小原優貴「インドにおける低授業料の私立学校と支援ネットワークのグローバル展開」
14:30 発表② 佐々木宏「続・田舎のMBA-乱立するインドの職業的高等教育機関をどう評価すべきか」
15:40 *************休 憩*****************
16:00 発表③ 篠原清昭「中国における教育の市場化―学校民営化の実態」
17:00 コメント:南部広孝+総合討論
18:00 懇親会
【7月22日(日)】―――――――――――――――――――――――――――――――
09:30 発表④ 南出和余「バングラデシュの学校の市場化―私立学校とNGO学校の役割と位置づけ」
10:40 発表⑤ 山本晃輔「ブラジルの教育改革―格差をいかに克服するか」
11:50 ************昼 食 休 憩**************
13:00 発表⑥ 斎藤泰雄「教育における国家原理と市場原理―チリの先駆的経験と教訓」
14:10 ***************休 憩*****************
14:30 コメント:村上勇介+総合討論
15:30 終了