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災害対応の地域研究プロジェクト

災害対応の実践の場としてとらえる映像作品ー東南アジアを事例として

個別共同研究ユニット
代表: 篠崎 香織(北九州市立大学外国語学部・准教授)
共同研究員: 岡田 知子(東京外国語大学総合国際学研究院・准教授)、長田 紀之(日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター動向分析研究グループ・研究員)、亀山 恵理子(奈良県立大学地域創造学部・准教授)、篠崎 香織(北九州市立大学外国語学部・准教授)、西 芳実(京都大学地域研究統合情報センター・准教授)、橋本 彩(東京造形大学造形学部・助教)、平松 秀樹(大阪大学外国語学部・非常勤講師)、山本 博之(京都大学地域研究統合情報センター・准教授)
期間: 平成28年4月~平成31年3月まで
目的:  本研究は、「災いへの社会的対応」を災いに由来する社会の亀裂の修復という側面からとらえ、災いへの対応の場として映像作品に着目し、東南アジアの事例を扱う。デジタル・通信技術の進展により誰もが映像を製作できるようになったことと、東南アジアの多くの国において強権的な統治が緩み表現の自由が拡大したことが重なり、東南アジアでは2000年代以降映像を通じて個々の問題意識や表現欲求を表明する活動が活発化している。安定と成長が定着しつつある東南アジアの現状とは対象的に、近年の東南アジアの映像作品には、紛争、政治的暴力、格差の拡大などの災いに由来する社会の亀裂を題材とする作品が多い。これらの作品は、作品として破綻しないように「物語」を収束させなければならず、そのなかで社会の亀裂も修復に向けて描かれる構造が内包されている。こうした点をふまえて本研究は、東南アジアの映像作品を「災いへの社会的対応」の実践事例として読み解くことを目的とする。