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2015/03/30 相関地域研究1『記憶と忘却のアジア』(青弓社)が刊行されました



詳細:
貴志俊彦, 山本博之, 西芳実, 谷川竜一 編著
『記憶と忘却のアジア』(相関地域研究1)
青弓社,2015年3月20日刊行 ISBN978-4-7872-3384-4 C0336








【目次】
プロローグ アジアからの記憶の召還技法 貴志俊彦/山本博之/西 芳実/谷川竜一

第1部 二十一世紀的地域像を拓く
 第1章 ミライの復興地――昭和三陸津波と東日本大震災 岡村健太郎
  1 復興地の全体像
  2 吉里吉里集落の復興地に刻まれた災害の記憶(事例分析一)
  3 港・岩崎集落の復興地に刻まれた災害の記憶(事例分析二)

 第2章 記憶のアーカイブ――スマトラ島沖津波の経験を世界へ 西 芳実
  1 紛争と被災
  2 証言集――地域の繋がりを取り戻す
  3 自分史――時間の繋がりを取り戻す
  4 今昔写真――移り変わりを可視化する

 第3章 家系図の創造――ボルネオの黄龍の子孫たち 山本博之
  1 黄龍の家系図
  2 ボルネオの中国人と先住民
  3 忘れたふりをする私たち

第2部 二十世紀的記憶を結ぶ
 第4章 往古への首都建設――平壌の朝鮮式建物 谷川竜一
  1 朝鮮式建物を読み解く
  2 往古への首都建設

 第5章 戦争の記憶と和解――韓国軍によるベトナム人戦時虐殺問題 伊藤正子
  1 記憶の語り方――韓国の場合
  2 記憶の語り方――ベトナムの場合
  3 報道十年後の軋轢

 第6章 交錯する農村の近代――岩手県沢内村と黒龍江省方正県 坂部晶子   
  1 沢内村の近代と中国
  2 方正県の近代と日本
  3 二つの村の近代をつなぐ

第3部 二十世紀的記憶を描く
 第7章 黒船来航と集合的忘却――久里浜・下田・那覇 泉水英計
  1 久里浜――国際政治のなかの日米関係
  2 下田――観光資源としての開国史
  3 那覇――日米の狭間で

 第8章 日本人の性的表象――南洋を描いた中国語小説 及川 茜
  1 張貴興が伝える日本イメージ
  2 陳千武が描くティモール島の戦争体験
  3 李永平が描く日本人

 第9章 グラフ誌が描かなかった死――日中戦争下の華北 貴志俊彦
  1 満鉄の華北進出とグラフ誌の刊行
  2 華北交通発行のグラフ誌とその特徴

エピローグ 相関地域研究についてひとこと――比較と関係性 貴志俊彦/山本博之/西 芳実/谷川竜一