1. ホーム
  2. イベント一覧
  3. 「地域研究資料をとりまく新たな波―デジタル化時代の課題と展望―」(CIAS所蔵資料の活用・地域情報学プロジェクト拡大研究会)

2013/03/22 「地域研究資料をとりまく新たな波―デジタル化時代の課題と展望―」(CIAS所蔵資料の活用・地域情報学プロジェクト拡大研究会)

CIAS共同研究複合ユニット「CIAS所蔵資料の活用」とCIAS地域情報学プロジェクトの合同開催により、下記の通り、拡大研究会を開催いたします。

拡大研究会
「地域研究資料をとりまく新たな波―デジタル化時代の課題と展望―」

日時: 2013年3月22日(金)13:00-18:10
場所: 京都大学地域研究統合情報センター セミナー室(稲盛財団記念館213号室)
    (アクセス http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/access/)

全体趣旨: 京都大学地域研究統合情報センターの共同研究・複合ユニット「CIAS所蔵資料の活用」は2010年度から3年間にわたって、同センターの研究・データベース構築・図書室の活動をつなぐフォーラムとして、本複合ユニットのもとで活動する個別ユニットやCIAS地域情報学プロジェクトの活動とも連携しながら、地域研究のための多様な資料と、データベース構築を含むそれらの活用に関連する議論を行ってきた。本複合ユニットの研究期間は2012年度末をもって終了となるので、その節目にあたって、これまでに本ユニットで取り上げてきたトピックの中から、近年デジタル化という波のただ中で地域研究資料をとりまく大きな変化に関連したトピックとして、「著作権問題」と「地域研究資料としての映画」の二つを選び、ユニット・メンバーの外にも開かれたディスカッションを試みる。

13:00-13:05 挨拶・趣旨説明 帯谷知可(CIAS)

セッション1       地域研究資料と著作権問題
―データベース構築の現場から―
地域研究のために必要な様々な形態の資料は、デジタル化技術の急速な発達によってますます簡便に複写や保存が可能となり、データベース化をはじめとして、そうした資料の共有・公開・活用にも新たなそして多様な展開が見られる。その一方で、資料にまつわる様々な権利をめぐって、モラルの共有やデジタル著作権などをめぐる最新動向のキャッチアップはそうした企画に関わる地域研究者にあらためて求められるようになっている課題である。本セッションではCIASで展開中のデータベース化プロジェクトを事例として取り上げ、地域研究資料のデータベース化の現場で具体的にどのような課題が生じうるのかを提示し、歴史的な資料や外国の資料を多数扱う研究機関として望ましい著作権対応の体制づくりに貢献することをめざして、建設的なディスカッションを行いたい。
13:05-13:35 話題提供1: 坪井祐司(東洋文庫)・青柳枝里子(穂高書店) 
「マレー語雑誌『カラム』のデジタル化の展望と課題:現地機関との資料の共有をめぐって」
13:35-14:05 話題提供2: 帯谷知可
「旧ソ連軍参謀本部作成地形図の著作権問題:解体された国家の機密資料をめぐって」
14:05-14:15 コメント: 渡部俊英(北海道大学大学院法学研究科)
14:15-14:35 質疑応答・ディスカッション
―(休憩)―

セッション2    デジタル化と混成化の時代における映像資料
―地域研究における可能性を探る―
本セッションでは、デジタル化時代における地域研究資料というテーマについて、その顕著な例である映画に着目し、今日の世界で進展する混成化という事象と重ね合わせながら、どのような視座がありうるのかを探る。映画はこれまで、共同体や「国民文化」の形成という視点から着目されることが多かったが、作る側も観る側も今や越境する存在である。またデジタル・通信技術の革新により、映画はもはや大資本を持つ個人や企業の専有物ではなく、個人が自らの思いを世界に発信しうるメディアとなっている。映像・音声・字幕で構成される映画は、活字媒体よりもはるかに容易に越境する。現実の社会においても、グローバル化に伴い国境を越える人の移動が著しくなり、共同体の境界が緩やかになりつつある。デジタル化と混成化のなかで、映画は地域研究の資料としてどのように扱いうるのか。本セッションでは、多様な地域の事例に基づき、その可能性を探って行く。
14:50-15:00 趣旨説明 篠崎香織(北九州市立大学外国語学部)
15:00-15:30 話題提供1: 篠崎香織
「混成アジア映画と地域秩序の再編:マレーシア映画を事例として」
15:30-16:00 話題提供2: 押川文子(CIAS)
「『グローバル』と『インド』のはざまで:ボリウッド映画のなかのジェンダー表象」
16:00-16:30 話題提供3: 鈴木均(ジェトロ・アジア経済研究所地域研究センター)
「イラン映画のアイデンティティクライシスと『混成化』をめぐって」
16:30-17:00 話題提供4: 阿部賢一(立教大学大学院文学研究科)
「ロマの声/ジプシーの音楽」
17:00-17:10  コメント: 田沼幸子(大阪大学大学院人間科学研究科)
17:10-17:30 質疑応答・ディスカッション
―(休憩)―
17:40-18:10 総合討論

問い合わせ先: 地域研究統合情報センター 帯谷知可 obiya[AT]cias.kyoto-u.ac.jp ([AT]を@にかえてください)
会場準備の都合等のため、共同研究・プロジェクトメンバー、報告者・コメンテーター以外で参加ご希望の方は帯谷までご一報いただければ幸いです。