実行委員長からのあいさつ

2014年9月16~18日に開催予定のアジア大洋州ラテンアメリカ研究協議会(CELAO)の第6回大会実行委員会より、この歴史的な国際会議に参加される皆さまに厚く歓迎の意を表すると共に、ご挨拶を述べさせていただきたいと存じます。会議は、以下のような経緯と特徴を有するものでございます。

第1に、日本の京都での第6回会議の開催は、CELAO の設立が11年前に隣接する大阪市であったことを考えますと、歴史的なものであります。アジア大洋州、そしてラテンアメリカ・カリブの両地域がCELAOの下で行ってきた交流の1周期を記念するものと言えます。

第2に、メインテーマである「Tradición y modernidad en América Latina: perspectivas y reconsideraciones」に鑑みて、参加者は、過去に取り組まれた多様な議論や研究に基づいて、新たな視点や歴史的な視点について再考し、深化させることが求められます。メインテーマの精神は、新自由主義期以降のラテンアメリカの現状について多くの研究が現れてきていることや、京都が日本の伝統的な都市でありながら、同時に近代的な文化や科学の中心地であることにも表れています。

第3に、日本やアジア大洋州におけるラテンアメリカ・カリブ地域に関する研究者の参加は、発表者や発表内容において多様な出自を生み出すものです。また、米州や欧州、世界のその他の地域から訪れる参加者に対して、アジアの一部である京都は、太平洋の両側の地域がもつ現在の関係や歴史的な関係について、知識や経験にアクセスする絶好の機会をもたらすものです。そして、京都への訪問と知的な交流の経験は、多地域間の比較を実現するものとなるでしょう。

2014年9月、京都にて皆様をお待ちしております。
CELAO第6回京都大会実行委員長  小林致広


◆第6回京都大会実行委員会


                    
委員長   小林致広 京都大学大学院文学研究科
副委員長・事務局長村上勇介 京都大学地域研究統合情報センター
会計担当高橋百合子 神戸大学大学院国際協力研究科
委員浜口伸明 神戸大学経済経営研究所
池田光穂 大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
Jong, Wil de 京都大学地域研究統合情報センター
松久玲子 同志社大学グローバル・スタディーズ研究科
関雄二 国立民族学博物館
住田育法京都外国語大学外国語学部
宮地隆廣 東京外国語大学総合国際学研究科
立岩礼子 京都外国語大学外国語学部
北森絵里 天理大学国際学部
塚原信行京都大学国際高等教育院
内田みどり 和歌山大学教育学部
工藤瞳 京都大学教育学研究科博士課程
岡田勇 京都大学地域研究統合情報センター・学振研究員PD


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